子供の頃、西遊記で憧れた「きんと雲」
一瞬で行きたい場所に運んでくれる雲を、私も欲しいと思ったものでした。
そんな気持ちを思い出させてくれる器を見つけ京都まで飛んで行ってきました。行列のできる作家さんの作品、無事に買うことができました。
夢や望みを叶えるための条件に、「心に曇りがない」ということも入っています。なので、夢を叶える体質を作るELT脳活プログラムでは「デトックス」というレッスンがあります。
例えば、「結婚したい」という望みを持った場合、パートナーとは関係がないような小さい頃の嬉しくない出来事が邪魔をしたりするからです。
そんなことを体験し、勉強し、仕事としてサポートする立場の私にも、最近心の曇りがあることを発見したのです。
そのことで、春からの私は日々嬉しくない感情に心をとられ、情けない・・・とセルフイメージがダダ下がりです。
何度か書いていますが、私は高校を卒業してすぐに父を亡くしました。一瞬にして専業主婦の母と、病気がちな祖母と私、という家族構成になったのです。
これからどうやって食べていくんだろうと思う余裕もない父の葬儀の前、叔父の妻に「生活の面倒をかけられては困る」と言われたのです。
18歳の私にはとてもショックなことでした。面倒を見てもらえないという悲しさではなく、「私は人に面倒を見てもらわないと生きていけないのだ」と思い知らされたからです。「人に面倒をみてもらってまで生きていきたくない!」と強く思ったことを思い出します。
結果、父が命の代わりに残してくれたお金で、我が家はあまり生活を変えることなく生きてこれました。
ただ、それ以降、私はその人が大嫌いになりました。
その後は接点もなく、私にはこの件はムカつく出来事、ではあったものの、遠い記憶となっていました。なので、恨みを抱えているというわけではなかったのです。
なのに、この人の死後、私が中心でことを運ばないといけなくなりました。なんで私が・・・と思いつつ、渋々渋々やっていましたが、最近、これに終わりがないことに気づいたのです。つまり、葬儀をしたら良いだけでなく、一連の法要に加え、何周忌だ、彼岸だ、命日だ、お盆だ、これ、永遠に続くことです。
ただでさえ、亡くなっている人が多いのに、ここに、さらに足されるわけです。覚えとかないといけないわけです。大事な人と同じことするわけです。
私のこころの中には、
「なんで私が」
「あの時にあんなこと言ったあの人を」
「迷惑しかかけてこなかったあの人を」
これがぐるぐるまわります。
と言っても、大したことはしないのです。お寺への連絡と入金だけ。5分もありゃできることです。
それを、こんなにも負担に、こんなにも煩わしく、いらだたしく感じるのは、私が18歳の時のことを根に持っているからだと思い知らされました。
しっかり根に持っていたんです。接点がないから忘れていただけ、しっかりと、心の奥に真っ黒い雲を抱えていたんです。
それに気づき、最近情けなさを味わっております(苦笑)
こんなことくらいをさらりとできない自分の自己価値は下がり、小さい人間だなともう一人の自分がささやき、大事な人生の時間を「イライラ」に使っていること、もう「ダメ!」の烙印を押しまくりです。
ただ、良かったこともあります。
自分の雲に気が付けたことだとです。
あと、このことを私が気持ちよくできると、さらに良いことがやってくるとわかっているからです。
私の師匠の佐藤富雄先生も言っていました。
一番許せない人を許せたとき、その人に大きな幸せがやってくる。
まさにその通りを今までの仕事で何度も拝見しています。
虐待した親を、裏切った夫を、自分をだました相手を、許した時、その方は次のステージに上がられることが本当に多いと知っています。
みなさん、「なんで許さないといけないのだ」「許せるわけがない」「絶対に許さない」と仰います。
もちろん、許せないからもういいという方もおられました。許さないことが生きている糧になっている方もいるので「今すぐに」とも言いませんが・・・
私がいつも言うことは、その人のためじゃなく、「自分のために許してください」ということです。
相手のことなんてどうだっていいです。
自分のためです。自分の。
自分の心に黒い雲があると、自分の未来が曇ってしまうから。世界を見る目が色つきメガネになってしまうので、ぜひぜひ自分のために許してくださいと言ってます。もちろん、言うだけじゃなく手放す方法もしてもらいます。
ただ、その提案を拒絶されるとできないので、OKしてくださるのを待つこともあります。
ぜひ、相手のために許すんじゃない、自分のために許すんだと思ってください。正統な考えじゃないかもしれませんが、それでも良いと私は思っています。
話は戻って、私も、自分のために黒い雲は消しました。
今は事務的に、流れ作業のようにやっています。あわわっと、波の気配を感じたら、理想の「大きい私」が浮かんでサラリと流してくれています。
これも、先日セラピスト実践講座でクライアント役になった時にテーマにしたおかげです。
セラピストになった生徒さん、ぱっちり解消してくれました。
やっぱり癒すだけじゃなく、前に行くセラピーって必要と実感です。
これを書いて私はさらにすっきり、ああおしまい。
公にデトックスしてすみません(苦笑)
皆様も、心の雲、チェックしてくださいね。
こちらでもワークするかもです↓