今日は頂いたご質問にお答えしようと思います。
Q1:他の人は「仕事が嫌だ」と言いながらなぜ我慢できるのですか?
「仕事が嫌で嫌で」と言いつつ、転職は考えない方や「転職するする詐欺」みたいになる時ってありますよね。私も社会に出てから転職を2回しました。いずれも悩んだ末の決断でした。
ご質問に対して、私の答えですが、まず第一に言えることは脳の仕組みが大きくかかわっているということです。
脳は「いつもと一緒」が好きな性質を持っています。「慣れていること」が好きなのです。
どんなにつらい環境でも、「いつもと一緒」で慣れているから耐えられるという反応に加え、脳の「新しいことをするのが苦手」な性質も入ってきます。
新しいことって未知の世界だから「恐怖」を感じるのです。知らない世界だから。
なので、今の仕事や職場がものすごく嫌でも、慣れたところにいる方が未知の世界に踏み出す不安より「楽」なのです。たいていの人は「楽」を優先すると思います。
意識のお話で言うと、自分の意識では「変わりたい!」「良くなりたい!」と思っても、自分の深い部分の無意識は「慣れたところがいい」って引き留めに入る感じです。意識と無意識の力関係は1対9。この二つが綱引きをするようなものなので当然9の力を持つ無意識に引っ張られ、結果現状維持になる感じです。
Q2:私はなぜみんなと同じように我慢ができないのでしょうか?
こちらは私の想像になりますが・・・この質問をくださった方には、本当はものすごく今の仕事以外にやりたいことをお持ちなのだと思います。勝手な想像ですが、この方の無意識が、「ここじゃないよ、あなたのいる場所は」と言っているように思えてなりません。今の慣れた世界より、新しい世界に行きたい気持ちがお強いのだと思います。
私は転職推奨派でもありませんが、できるなら、大好きな仕事をしてほしいと思う気持ちを強く持っています。
この質問に関しては「なぜ」を追求するより、このワークをやってみてください。(こころの悩み解決コラム 風ですが)
★まず、以下の場面を想像してください。
あなたは今からずっと先の未来にいて、この世に別れを告げる瞬間がやってきています。その臨終の時、あなたの今までの人生を振り返って、今の悩めるあなたを思い出してみてください。
そして「あの時」嫌な仕事を続けている自分を見て、今のあなたはなんと言ってあげたいか?それを感じてみてください。
人生を全うした未来のあなたは、今のあなたに何と言ってくれましたか?
臨終を迎えているあなたは「我慢した方が良いよ」というかもしれませんし、「新しい世界に行きなさい」と言うかもしれません。
このように、今現在のあなたを基準にして未来を考えるのではなく、「未来のあなた」から「今現在」を考える習慣を取り入れてください。きっと、今よりも新しい視点が持て、選択肢が増えると思いますから。
Q3:この先も嫌になったら我慢できず嫌々病のように過ごしていくのでしょうか?
このご質問には「それは自分で決めるしかない」というお返事が浮かびました。
理由は、今までたくさんの転職希望があるものの現状維持するという方を見てきて、この2パターンがあるからです。
・我慢が我慢じゃなくなる
・我慢し続けてずっと文句を言っている
私がセッションをした方も、「新しい道に行きます!」と高らかに宣言し、明日にでも退職届を出されるのかと思いきや、やっぱりやめないことにしました。と連絡がきてがっかりすることがあります。
この場合は、たいていが「親が反対した」「友達がやめとけと言った」などが理由です。
Q1の答えに関連しますが、新しい道を選ぶ決断をしたもののやっぱり不安はある、そんなときに「親」「信頼する友人」の「やめとけコール」はスペシャルな現状維持をする理由になるのだと思います。
周りの声より、自分の内側の声を大事にして!と言いたいのですが・・・自分の人生ですから自分が決めるしかないですもんね。
さらに例をあげると、転職せずに現状を維持した方は、何かで埋め合わせしているパターンが多いようです。
例えば・・・
・給料が下がらないのでそのお金で旅行や遊びに使って不満を解消する。
・「やりたい」と思った仕事はたいしてしたいわけではなかったです。と、自分に言い聞かせる。もしくは夢は夢と諦める。
・親が安心するので親孝行したと喜ぶ。
・「ここにいて結婚してやめます」っと、目的をすり替える。
などなど、もったいないな~ホントに良いのかな~と心の中で思うことがあります(わ、転職推奨派に聞こえてしまう!)
もちろん、今の職場をハッピーなものに感じられるヒントを見つけることも無意識の力を使うと可能になることがあります。
他には、転職するのがいいのか、現状維持が良いのかを無意識の力をつかって未来を先取りするセッションも可能です。
総じて言えることは、無意識の声を聞いてみてくださいってことです。
先に書いたように、意識と無意識の力は1対9の差があります。
1しかない意識をつかって、日々一人で悩むより、9の無意識の声を聞いてみてください。
無意識の声を聞くのが案外簡単で誰でもできます。
自分じゃ難しいって方は脳活個人セッションにいらしてください。新しい気づき、あると思いますから。
最後に、私の転職経験を書いておきます。何かの参考になれば幸いです。
私はセラピーの勉強を会社員の頃からしていました。でも、当時セラピストで食べていけるなんてことは夢のまた夢で、勉強するだけで喜んでいる状態が何年か続いていました。もちろん、当時もセラピストはおられましたが経験のない自分が飛び込むのは自殺行為に近いイメージがありました。さらに、当時、私は大手の会社にいて、これって天職!と思っていた仕事をしていましたから、転職する気なんて毛頭ありませんでした。でも、会社、突然倒産したのです。天職、一瞬でどこかに行きました。
この経験から私は、新しい世界に自分から飛び込まなくても、無理やり放り出されることがあるのだということを知りました。
なので、大手の会社にいても倒産するなら、自分の好きなことを仕事にするリスクもあまり変わらないだろうと思い転職を決意しました。最初は「バカだ」「何を考えているんだ」「そんなの仕事になるわけがない」とバカにされたりしましたが、幸いなことに、もう十年以上、この仕事を続けることができています。
とはいえ、私は過激に転職推奨派ではありません。(たまに「部長」や「取締役」の肩書を持つ友達を見て、一つの仕事を続けるって素敵♪っと思う私ですから^^)
では、ご質問くださった方が毎日楽しく過ごせる未来を手にされますことを願いつつ・・・
今日の画像は二つとも誕生日祝いに頂いたお花です。重たい鉢をありがとうございます!