友達が「薬膳料理を食べさせて」というので、今の季節と彼女の体に必要な薬膳料理を目いっぱい考えて用意した。
が、やってきて彼女が言ったことに「またか!」と思った。
その一言とは、「え~中華料理じゃないの?」
加えて、「クマの手とか、苦いスープとかないの?」とも。
ない、ないない、そんなのない。
思わず、帰れと言いそうになった。
でも、ここまで極端でなくても、似たような印象をお持ちの方はまだまだおられます。
「薬膳」って漢字が中華風に感じるのかもしれませんが、薬膳料理って、食材の薬効(=効能)や、その人に必要な調理法を選ぶだけ。食材はスーパーに売っているものがほとんどだし、イタリア料理で薬膳を作ることもできるし、もちろん、和食でも薬膳料理は可能です。
私に薬膳を教えてくれた先生の名言に「冷蔵庫は薬箱」というのがあります。
食材には薬に匹敵する効能があるということです。
薬膳に出会って、私は料理をすることが面倒でなくなりました。今夜のメニューを考えるのも断然楽になったし、家族のために作らされているという考えから、「家族の健康のために作りたい」に変わることができました。
考え方が変わると、いつもと同じ行動でも、まったく別の気分になります。
行動が快適になると、脳も解放され、五感の感度が増し、幸せな出来事を運んできます。
食べることは一生続く大事な行為。
ぜひ、楽しく作って、楽しく食べて、楽しい人生を過ごして欲しいと思います。
ジュリアロバーツの映画「食べて、祈って、恋をして」みたいな感じもいいかも♪
ちなみに私の信条は、「愛は食卓から」「食卓に愛を」です。
追記
写真の料理は超簡単で好評でした。
【材料】かぶら、刺身用ほたて、ごぼう、ライム、バター
【作り方】バターとオリーブオイルを熱する。かぶらとごほうを入れて焼き目をつける。火がだいたい通ったらほたてとライムを入れて軽く炒める。仕上げに、塩コショウしてから醤油をまわしかけ粗びき胡椒をふって出来上がり。おまけに、ミントをちぎってトッピング。以上。白ワインがススム君でした。