ちょっと恥ずかしい時期外れの豆まきの写真。
今日の個人セッションは「人と比べて落ち込んでしまう」がテーマでした。
セラピー的な法則でも、「人と比べない」というのは王道の考え方ですし、比べない方がいいと思いますが、、、
人と比べることは「悪」ではないと思いますし、自然な現象でもあると思います。
豆まきの画像は、私が節分に、「人と比べる」体験をしたので引っ張り出してきました。
実は、この写真の豆は私が近所の神社の豆まきでキャッチした戦利品です。
自分では一個取れればいいかっと思っていたので、想定外のボリュームでした。
それも必死になることなく、降ってきたようなものなので私の大好きな「頑張らないで手に入れる」スタイル。
気をよくして帰ろうとしたとき、ふと横の人を見ると、なんと・・・「おまんじゅう」を持っているのです!
ふっくらした、黒豆の入ったおまんじゅう。
よく見ると、別の人が撒いていた箱には「おまんじゅう」が入っていたのです。私のエリア担当の方の箱は写真の「豆」しか入っていませんでした。
その瞬間、え!っと驚き、次の瞬間「あっちに並べばよかった!」と思ったのです。
先ほどまでの、豆を手に入れて喜んでいた私は飛んでいき、「なぜ、あの人のところに並ばなかったんだろう・・・」とチェと残念に思い、失敗した気分になりました。
しかし・・・よく考えてみると、私はまんじゅうがそんな好きではありません。ビジュアル的にもまったく「映えない」もっちゃりしたまんじゅう。
私が手にした豆の方が薬膳的にも良いし、甘くない豆の方が断然好きです。
なのに・・・豆と比べてまんじゅうが良いと思う錯覚。。。
まさに、「隣の芝生は青い」です。
本来、好きじゃないのに、とっさに私の脳内は回路がショートして、「あっちがいい」と思い、さっきまで手にして喜んでいたことをつまらなく思う。。。
本末転倒です。
この話は私の頭に浮かんだ時間にすると、5秒くらいの間の出来事です。まさに、とっさのやり取り。
雨降る帰り道、ポケットに豆を突っ込んだまま「いやらしぃ~私」と反省。
そして、人って、こんなことしているんだろうなと人の心理に思いを馳せました。
人が手にしているものを見て、自分が持っていないと「うらやましい」という感覚はわかりますが、この豆話から、「それが本当に欲しいとは限らないな」と思いました。嫌いなまんじゅうを一瞬欲しがった私のように。
何かの拍子に、「自分が欲しいもの」錯覚することがあるのかもしれません。
他にも、セラピストとして起業したい方が、少し先を行っている風に見える人と比べて落ち込む場合があります。
私は「人と比べてはいけません」と言いますが、心の中で「比べるよね~」と思っちゃいます。
だって、自分も散々比べていたからです。
オーラソーマのプラクティショナーになりたての頃です。
セッションで使用するボトル、あれ、1本5000円くらいするのです。全部で100本以上あったから、ボトルを買って、ケースを買ってというと結構な金額になりました。
ただでさえ、勉強に何十万も使っているのに、さらにボトル代・・・結構厳しいです。
でも、お金のある人はポンっと買います。サロンもポンと借ります。
これ、かなり羨ましかったです。
「あんなボトルの名前も覚えていない人がお金があるだけで開業できるなんて」とチェっどころでなくへこみました。
きっと顔にも出ていたのだと思います。
当時の先生が、私と二人になったとき、こんな風に言ってくれました。
「お金のある人はすぐに開業するけど、開業することがすごいことではないんです。始めるより、続けることが大事なんです。少し遅れても構いません。あなたは頑張って続けてください。」
クールな先生だったので想定外の温かい言葉にちょっとウルっときたことを覚えています。
それから17年。
業界に残っている人は、時間がかかっても続けた人ばかりです。
表面上の華やかさより、中身が大事だと思います。
セラピストはすべての経験が役に立つ仕事です。
あまり人と比べず、そろそろ世の中に出て、誰かの背中を押してあげてください。
比べちゃう自分も許しながら(笑)