今ネットニュースで55歳のタレントさんが離婚したことが書いてあった。
離婚を言い出した夫は24歳年下で、離婚したい理由はと聞くと
「自分の子供が欲しい」といったそうだ。
これを読んで、ものすごく辛いだろうと勝手に思いをはせた。
こんな理由、もう無条件飲むしかない。
なんの抵抗もできない全面降伏状態。
白旗どころか「申し訳ございません」と平身低頭詫びたい気持ちになるかもしれない。
自分ではどうしようもないことを問題にされるって、本当に辛いと思う。
だから、離婚の理由、もっと他に言えなかったのかなって思う。
もちろん、言われたご本人はその理由が納得のものかもしれないけど、私なら、結構重度に辛いと思う。
私は常に思う。
本当のことを言うことが必ず良いとは思わないと。
人間、知らなくていいことってたくさんあると思うと。
私も、内容は違うけど、「自分ではどうしようもないこと」で重度の嫌な思いをしたことがある。
この時、「どうしようもないこと」で理不尽な態度を取られることのなんとも言えない辛さを思い知った。
あれは、卒業旅行で海外に行った時のことだった。
憧れのある国に行き、史跡見学を楽しんでいた。
街にショッピングに行く時間になり、どのお店に入っても、ものすごく嫌な顔をされることにすぐに気がついた。
どうしてなんだろう?って不思議に思いながら、
この国の人は店員さんも愛想がないのかなぁ、国民性かなぁ、など気軽に思っていたけれどある店で理由がわかった。
どうしてわかったかというと、服の試着を希望した時。
これを着てみても良いですか?と聞いた私に店員さんが一言。
「NO」
私は、この服の素材的なものや汚れが付くからこれは試着NGの製品なのだと思い諦めた。
次に、どう考えても試着OKの服を持ち試着してよいか尋ねた。
またもや「NO」
そして、次に言われる。
「あなたに着られたら服が黄色くなる」
え・・・私、イエローモンキー?私、ジャップ?
まさに、人種差別だ。
愕然とした。
本当にびっくりした。
そして、なんとも言えない気持ち悪さと悲しさに覆われた。
もうショッピングは諦め、ホテルに帰って添乗員さんに出来事を話した。
すると、「この国では日本人は嫌われているからです」「黄色人種が嫌いなんです」
またもやびっくり。
じわじわ・・・と、本当になんとも言えない辛さが不気味だった。
この時私は心に誓った。
人種とか、自分ではどうしようもないことで人を差別するのは絶対にやめよう。
だって、ものすごく経験したことのない、当てはまる言葉がないくらいのなんとも言えない気分になったから。
この経験の影響か、私は個人が自分ではどうしようもないことで傷つくのがイヤだ。
最初の話題に戻って、離婚したいなら、他に好きな人ができたとか言ってほしい。
んじゃ、しょうがないですねって、次に行けるから。
もし文句があっても、バカヤローって言って別れられる。
他に好きな人ができるのは、これだけの年の差、きっと結婚の時点である程度覚悟はできていたはず。
でも、まさかの「子供が欲しい」
え、今、それ言う?って思ってしまう。(もちろん、人は気持ちが変わる生き物だけど)
これはもう、別れの寂しさに加えて、「私にはできなくてすみません」と申し訳なさもプラスされてしまう。。。
私には無縁の二人だけど、「旦那、一発殴らせろ」って思ってしまった。
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