皆様、お正月の準備はいかがでしょうか?
私は一昨日、お節料理もどきを作る準備を器から始めました。
何を作ろうかから考えるより、器のコーディネートを決めてから何を作るかを決める方が楽だと実感したからです。
と言っても、私はお節料理はあまり好きではありません。
昨年だったか、Facebookに元旦早々から並ぶ立派なお節の数々を見て愕然。
世の中こんなにお節食べるんだと驚きました。
思い返せば、私は小学生の頃からお節料理が好きではありませんでした。
理由は、ほとんどの料理に「砂糖」が入っているからです。つまり、甘い。
黒豆、なます、椎茸、海老、栗きんとん、たつくり、などなど、ほぼほぼ砂糖が入っています。
例え「酢のもの」であっても「甘酢」で立派に砂糖入り。
だからそんな好きじゃないもののオンパレードです。
小学生の私は母に聞きました。
どうして正月は普段よりしょぼいおかずばかりなのかと。
母は私の発言に驚きお節料理はご馳走なのだと教えられました。
ガッカリした私は自分でお湯を沸かしてカップヌードルを食べたことを覚えています。
あの時のカップヌードルの方が私にはご馳走。美味しかった。
ただ、歳のせいか、縁起物なんだから食べておこうという気になりました。
先日合わせてみた器選びはこんな感じです↓
器を並べ終わってから、何を入れるか考えて書き出しました。
で、こちらの器をまとめたものがこちらの画像です↓
あんがい少ない量でそれなりにできますよね。
ここに至った経緯を備忘録も兼ねて詳細を書いてみます。(誰も興味ないだろうけど)
まず、今回のコーディネート(そんなたいそうなものじゃないけど)は以下のように考えました。
①お重は使わずプレートだけにすると決めました。(何日もお節ばかり食べたくないから)
②ポイントにするカラーを決める
やはり正月なのでおめでたい系のカラーで。
うちにあるおめでたい系プレートは金銀なのでそれを使うと最初に決めました。
あとは、左側の中段にある蝶結びの小皿が赤青であったので
メインのカラーは金・銀・赤・青にしようと決めました。
③器のテイストを決める
主に「和」の器を使い、「洋」の器でも「和」に近いものにすると決めました。
ただ、「白」が欲しい部分にリチャード・ジノリやビレロイ&ボッホを合わせてみましたが微妙に合わず今回は「和」のみでいこうと決めました。
しかし、問題発覚。
私の大好きなお屠蘇を入れる器でこのテーブルに合うものがない!
なので、ここは日本だけでなく国を「アジア」に広げることに。
結果、お屠蘇を入れる酒器をベトナムのものにして、箸置きは中国のものにしました。
④器の形を揃える
形も、おめでたい系にしたく、小皿には「菊」模様や「菊」の形を集めました。
貝の形もおめでたい系で、模様も赤青のものを選びました。
⑤焼き物のテイストを合わせてグルーピングする
右の円形のスレート板に乗せているグラスと小皿は「九谷焼」にしました。
⑥作家さんでグルーピングする
写真の中央下段にある菊系の器はいずれも堂本正樹さんものです。
作る人が一緒だと、まったく同じデザインでなくても合いやすい気がするのです。
⑦使い道のわからない器にチャレンジしてみる
右側上段の横長の蓋つき器。
これ、20年以上前に買ってから一度も使っておりません。
断捨離の度、いつも処分しようかと悩む器です。
なぜ買ったのか?
まさに、若気の至りです。
昔、芦屋に家庭画報に良く出ていた器やさんがありました。
目を輝かせて行ったのですが、入ってビックリ、当時の私に買える価格のモノはありませんでした。
でもお店の人は私について歩いて熱く説明してくれる。お客さんは私だけ。
う、この感じ手ぶらでは帰れない。。。
と焦る私の目に入ったのがこちら。
実はこちらはどこかの料亭のオーダーで作ったもので、多めに作ったものがひとつ余ったので格安にしているとのお話。
格安と言っても私には高価でしたが、なんとか買える価格だったのでこれを買って逃げ帰りました。
おわかりのように、これって懐石で最初に出てくる
蓋をとったらかわいい前菜がちょこりんっと入っているアミューズみたいなもの。
こんなものは人数分あってはじめて生きるのだと思います。ひとつだけあっても使い道なし。
なので今まで一度も使わず四半世紀。
そこに、あえてチャレンジすると決めました。
まだ決まってませんが、まぁ、元旦までには何か乗せようと思う次第です。
年末の末までこんな感じの私ですが、今年もたくさんお世話になりありがとうございました。
来年もこんな感じかもしれませんが、引き続きお付き合いの程よろしくお願い致します。
皆様、良いお年をお迎えくださいませ。