11月11日。
1が4つ並んでいる姿を柱にたとえ、天界の扉が開く日などと表現したりします。
そんな日に、訃報が2つも。。。瀬戸内寂聴さんと細木数子さん。
亡くなられた日は異なりますが、
お二人とも法話(宝話)と題してお話されるところを拝見したことがあります(テレビですが)
お二人とも多くの信者(支持者)がおられるので哀しまれている方も多いかと思います。
私は寂聴さんが好きで、本も何冊が読んだことがあります。
中でも印象に残っているのは「不倫」についての寂聴さんの言葉です。
不倫は私にとっては使用中と書かれたトイレを無理やりこじ開けて入ろうとする感覚に似ています。
なので、そもそも使用中と書かれているのを見ただけで入る気にもならない未知の世界。
それをうわべだけでも理解できたのは、寂聴さんのこの言葉でした。
【不倫とは雷に打たれるようなもの。急に落ちてくるんだから避けようがない。やめようと思ってもやめられない。やめられないんだから行くところまでいけばいい。。】
何年も前に聞いた言葉ですが、とても腑に落ちて、理性ではどうしようもないものなんだと感じることができました。
ただ、この言葉には続きもありました。
【不倫でもなんでも、愛する人がいる、愛してくれる人がいるということはとても大事なこと。だけど、人の不幸の上に自分の幸せなんて成り立たない。行きつく先は地獄だけ。】
何とも深いお言葉。あの方にしか言えない言葉だと思います。
他にも名言だと思う寂聴さんの言葉がたくさんあります。
歳を重ねてもお体以外では衰えを感じさせないお姿も魅力と希望を感じさせていただきました。
100歳ではなく、99歳というのが寂聴さんらしいなと思います。
大きな存在を喪った気がします。
心よりご冥福をお祈りいたします。