人は固定観念の中で生きていると思うことが多い。
これが好き、あれが嫌い、私はこう、あの人はこう。などなど。
歳を重ねると自分の思ったことが正解だという実績を積むので、余計に自分の価値観が強固になり、異なるものは受け付けない。
私もそう。
私は物事の好き嫌いが明確なので、嫌いなものには手を出さない。
大流行りするアニメなど、仕事の上でも見る必要があるにも関わらず、
『興味がない』と思う気持ちが勝ってしまい行かずに終わってダメだなぁっとちらりと思う。そう、ほんのちらりとだけ。
そんな私がここ3週間の間にまったく興味のないホラー映画とR15指定映画を見た。
ホント興味がない分野。
ホラーに至っては最後に見たのは「13日の金曜日」なんと調べたら1980年上映だった。
あ、今思い出したけど、ホラーなのに「オーメン」は好きだった。あの、主役のダミアンの不敵な笑みと666が悪魔の数字っていうのが素敵に思った。自分の頭にも666がないか見てくれてと母に言って呆れられたことを覚えている。
話は戻って、オーメンは別として、ホラー映画には興味がない。薬膳的にもホラーは「腎」に良くないので私は決して見てはいけない。
でも見た。理由は、私がこの夏好き好き言ってたあの人が出てるから。
R15についても同じ。
見たことがある人には「あれはポルノ映画だ」と言われガッカリしていたが、
もう見るものがなくなってみることに。
結果、ホラー映画は「汚い」「怖い」「血が出る」シーンは下を向き、なんとか90分見続けた。
なんでこんな映画に出るんだと思いつつ、見終わった後は良い話だったなと思うところあり、
もう一度最初から目をそらさずに見てみようかと思う気になっている。(でも夜はダメ)
15R映画に至っては、これはいったい何が言いたい映画なのかとわからずにいたけれど、
じっくり見るとかわいそうな映画で、単なる「ポルノ映画」ではないことがわかり、さらには人を愛する気持ちって素敵だと思わせてくれた。
特に、芸術的で美しい官能表現と称されたシーンも納得で、「美しい」と「愛を感じる」の二言が繰り返されるくらいいいと思った。
すっごく二人が幸せそうで、映画だけど、二人に幸せになって欲しいと心から思ったし、あのシーンは絶対に必要と思った。
やっぱり、表現する意図と見せ方って大事だと実感。
例えは古いけど、ある有名小説家の不倫がテーマの作品がある。
映画化もされて話題になった作品で、私も映画館に見に行った。
人のものに1ミリの興味もないと言い切っていた私でさえ、「どうにも止められない愛ってあるんだわ」っと頭では理解した。
不倫には影響されなかったけど、出てくる食事には影響され、
鍋と言えばしゃぶしゃぶかすき焼きしか知らなかった私が「鴨とクレソンのお鍋」など作ってみたりした。
私はずいぶんオサレなものができたと喜んだのに、
「具が少ないから物足りない」と色気のないことを言われ、愛人と夫は違うのだと実感。
次からはまたしゃぶしゃぶ・すき焼きの繰り返しになった。
映画に出てくる高級ワイン「シャトー・マルゴー」を接待で飲ませてもらったときも、ずいぶん時が流れていたのに心の中で映画のことを思い出し、ひと時幸せな気分を味わえた。ただし、目の前で飲んでいる相手は愛する人ではなく単にこのワインの何倍もの買い物をさせられるだけの人だけど。
が、同じ作品がテレビでドラマ化されるとびっくりするくらいガッカリだった。
同じシーンでも愛を感じず、脱げばいいってもんじゃないだろうと演出に呆れた。
話はだいぶんそれたけど、言いたいことは、興味がないと思うジャンルにも、何かしらの喜びや発見、気づきがあるので試してみましょうよというお話です。
固定観念をたまにははずし、未知の世界も味わう余裕を持ってはいかがですかってお話です。
もちろん、自分にも言ってます。
固定観念。私は強い方だと思います。それを知っているので、なおさら意識して、自分の枠外もたまにやってみるようにしています。
う~~ん、甘い着地で申し訳ないですが、もう1時間くらいこれを書いているのでこれにて終わります(汗)
こんな私の情報は以下に↓