『好き』という感情は人を動かす。
先月はサイトのリニューアルに明け暮れた。
酷使している目にゴジベリージュースと目薬2種を与え、痛みでうずく右手にアイシングをしながら作業した1か月。
早く寝ないと容姿に出ると人に言いながら、今回ばかりは3時、4時が続いた。
こんなに時間がかかった理由は、ビジュアルにこだわったから。
掲載する画像について、色がどうの、構図がどうのと1ミリの差を比較して、あれこれ検討する時間が長かった。全くもって自慢できる話ではない。
むしろ私が会社員で、担当者がこんな仕事の仕方をしていたら、間違いなく「無能」のレッテルを貼り使えないヤツだと決めつけた。
が、自分だとやってしまうこの落差。
こんなとき、自営業はお尻を叩いてくれる人が必要だと思ったけど、そんな存在がいたら私が思うことはわかっている。
「うるさい、好きにさせて」
だからまぁ、仕方ない。
私がリニューアルに頑張れたのは、4年前とは時代が変わり、素材写真で気に入るものが多かったこと。加工技術が進んだこと。
それに加え、Macory先生という美的センスに溢れ、なおかつ、私の趣味をわかってくださる方に見栄えを良くするサポートをいただけたことが大きかった。
そうみかけ。ビジュアル。私は自分の持ち物が美しくないと動けない。
過去に、サイトを自分で作らず業者にお願いしたことがあった。
その時は何度修正を依頼しても気に入るものができず、最終的にこう言われた。
『売れるサイトとキレイなサイト、あなたはどちらがいいんですか?』
私は、秒速で思った。キレイなサイトに決まっている。
売れるために依頼したサイトなのに、キレイを取っていることが盾と矛。
これまた、私がコンサルなら言うと思う。あなたは本気で仕事がしたいのですか?
へへ。
話は戻って、いろんなことのお陰で、以前のモッチャりしたサイトがどんどんスッキリと良い感じになってきて、私はサイトに手を入れることが楽しくなってきた。
仕上がりが近づくと、珍しく誰かに見て欲しいと思ったり、時間があると用もないのにスマホから見てみたり、あれもしよう、これもしようと思いつき、今度はまめにメンテナンスをしようと心に誓ったり。
本当に、「好き」になるとか、「好きに近づく」ということは人をこんなにも動かすのだと実感することができた。
確かに、私がもし、今年見つけたお気に入りのあの方に会えるなんてことになったとしたら、私の生活は一変するに違いない。
まず、早く寝る。
次に、美顔器でのケアをまじめにやる。
やったかどうかもわからないようなふざけた筋トレをやめ、なかやまきんに君の動画を見てプロテインを飲む。
あとは姿勢矯正、ウォーキングレッスン、歯のホワイトニングに、ボイトレに話し方教室など、猛烈スケジュールで入れるに違いない。もちろん、あの方の母国語もやってしまう。(フランス語お休みするかも、あ、でも彼がフランス語を話せたらもっと頑張る)
が、会えないのでそこまで頑張れない。
「思えば会えるんだろ」っと私のような斜に構えた人は思うだろうけど、ここは私のセルフイメージの悪さが出て「会いたくない」ので会えるイメージをする気もない。
てな感じで、好きは人を動かすと実感。
サイトはいちよできたけど、今回得たスキルを引き続き磨いてもっと見栄えと動線を良くしたい。
文章力も磨いて、もっと伝わるようにしたい。
以前は「サイトは見ないで!」と思っていた。
見ないでと思うくらいなら、キッパリとなしにすればいいのに、恥ずかしげもなく最終のニュースが2018年というトップページをぶらさげていた。
まるでダメ。
そんな後ろめたい気持ちがなくなって嬉しい限り。
結構今やる気。めずらし。