いきなりですが、皆さんは自分の舌って見るようにしていますか?
中医学では、舌は内臓の鏡であるという言い方をします。
理由は、舌には全身の体調の変化が出やすいからです。
お口の中のトラブルが治りやすいのは舌の粘膜の新陳代謝が活発で、3日ほどで新しい細胞と入れ替るからです。
今、鏡があればご自分の舌をご覧になってみてください。
特に、舌の裏っかわ。紫の血管、グジュグジュ太いのが蛇行していませんか?
もしそうなら、ちょっとドロッとした古い血(瘀血)が体内にたまっているのかもしれません。
私は夜更かしが続く、怒りがMAXになる、生野菜の食べ方が少ない、などで舌の裏が怪しい感じになってきます。
舌を見るのは、朝一番の歯磨き前がおススメです。
以前、ワイン会の翌日に漢方病院に行ったことがありますが、赤ワインで舌が真紫になり、それを見た先生が「瘀血が酷い!」と驚きました。
すぐに、「いやこれは赤ワインで」というと、診察前日にそんなことをする私に呆れかえっておられました。
最初は、どんな舌でも「それがどうした」という感じかもしれませんが、続けて見ていると変化には気づけると思います。
恥ずかしながら、三か月前の私の舌はボロボロでした。白い苔がはがれまくり。絶対人に見せられない。
原因はわかっていました。雨の多い日が続き、私が弱い「水巡り」が悪くなっていたからです。
私は毎日元気にしていますし、西洋医学的には問題ありませんが、東洋医学的にみると問題は山積です。
東洋医学は「未病をふせぐ」ことを大事にしています。
寝込んでしまうとか、病名がつくとか、そんな事態になる前のカラダをよくみて、このままだと病気になってしまうという状態を回避する食生活をおこなうことが「薬膳」の仕事です。
お陰様で、今の私の舌は人に見せられる状態になりましたが、やはり三か月はかかりました。
普段よりもより「薬膳ライフ」を意識して食事に反映させました。
薬膳では食事作りの目安に、五行色体表という体をケアするためのガイドラインのような表を大事にします。
下にこの表のごくごく一部を抜粋しました↓
五季 | 五臓 | 五官 | 五志 |
春 | 肝 | 目 | 怒 |
夏 | 心 | 舌 | 喜 |
梅雨 | 脾 | 口 | 思 |
秋 | 肺 | 鼻 | 憂 |
冬 | 腎 | 耳 | 恐 |
この表を見ると、どの季節にどの臓腑が弱くなり、それが体のどこに出るかがわかります。
体だけではなく、感情面もわかります。
怒ってばっかりいると、肝が悪くなって、目に出ますよって感じに教えてくれているんです。
それがわかるだけでも十分体のケアはできるのですが、もっと勉強するといろいろ自分でできるようになります。
例えば、私が本当に悪いのは「腎」とか「肝」ですが、消化器を担当する「脾」の状態を良くしないと、いくらいいものを食べても吸収してくれないので本当に悪い部分に辿り着けないことがわかります。
脾が弱いと、別に胃が痛いというわけではないのですが、消化力が弱くなります。
たくさん食べられないし、良いものを食べても吸収が悪いんです。
食べることだけじゃなくて、体のむくみもでてきます。
私は小さい頃からお砂糖系にあまり魅力を感じないので幸いですが、もし私が甘党であればもっとひどいことになっています。
ここ数年は体験していませんが、30代の頃はよく朝だけいい夢を見ました。(話は夢じゃなくて現実です)
朝起きてから最寄り駅に着くまでだけ、ものすごくキレイな足なんです。ミニスカートを履いて歩きたいくらいスラリとしています。
が、最寄りの駅に着いたとたん、シンデレラの馬車がかぼちゃになったように、私の足も象の足になるんです。
それからは1日中象のまま。昭和の子供にはわかる「サリーちゃん足」のもっと太いの、になるんです。
朝の30分だけ見れる足のキレイな私。ホント、30分だけ気持ち爽快幸せでした。
むくみがひどいとこんな外見にも影響がでるんです。
今はもうこんないい夢を見ることはありません。ずっと太いままがいつもです。
そのうち婆さんになったら、これに下肢静脈瘤がプラスするのかと思うと、少々めんどくさくても体に良いことをしています。
ただ、薬膳は苦節何年も努力しないと行けないことばかりではありません。
【血をキレイにする●●を食べてね】と言って3週間ほど守ってくれると、エントランスのモニターに映るお顔からシミが消えているのがわかります。
玄関でお目にかかり、きゃ~っと喜びを分かち合いますが、また次に会うとシミちゃん復活。
お話すると、最近食べてません、寝るのも遅いですという納得のお返事です。
やはり、やればやるほど体はこたえてくれるのだと思う瞬間です。
【食べる】という行為は一生続くので、「食べる」ことを大事にしてほしいと思います。
インスタントラーメンや添加物を食べてもいいけど、出せる体にすることも大事だと思います。
話は戻って、薬膳にはわかりやすいルールがあるので皆さんに取り入れて欲しいです。
最近、シノワズリ好きな私は故宮=紫禁城が舞台のドラマをインテリア目当てに見ているのですが、ドラマの中にこんなセリフがあるんです。(ラブストーリーでチャングムの誓いみたいな薬膳ドラマじゃありません)
『風邪を引いたのなら焼きみかんを作ってあげよう。これを食べれば大丈夫だ』
『蟹を召し上がったので生姜茶をどうぞ』
こんな風に、中国では体のケアが生活に密着しているのです。
昔の中国はすごいですよね。
来月から薬膳講座を開催するので、このストレスの多い社会を楽に乗り切れるお手伝いが出来たらと思います。
「食べ過ぎて太りました~」アハハじゃなく、
なんで食べ過ぎてしまうのか?
どういう仕組みで太ることにつながるのか?
仕組みを知ってもらい、健全な食生活ができる人になってもらう。
これって、私が目指している人生を好転させるということに直結しているので大事にしています。
ライブ&オンライン講座で三か月ご一緒していただきます。
食欲の秋~おめでたい席が多いお正月まで、食を楽しみ、健康になる。そんな人が増えてくれたら嬉しいなと思います↓