「人の話を聞く」という仕事をしていると、「今の状態」はその人の使っている言葉通りになっていると実感することがあります。
特に、個人の悩みを聞く「セラピー」より、「セミナー」などで複数の方に対して同じ話をするときはいろんな反応を見ることができるので、反応の仕方で、「ああ、だからこうなってるんだ」と気づくことが多いです。
人は、同じ話を聞いても自分が持っている「フィルター」を通して自分の中に入れています。
私もそうです。
例えばの話。
先日2年ぶりくらいにお目にかかった先生が私に優しい笑顔で仰いました。
先生「山下さん、しばらくみない間にふっくらしたね。」
私「え!先生、ホントですか??私太りました??中年太りって感じですか??痩せた方がいいですよね??」
先生は私の発言にびっくり。少し困った顔をされ、
「そんなことないよ。今の方がいいやんか~」と想定外の私の反応に「どうしてそんな風にとるんだ」と不思議そう。
実は、最近体重が増えたことを気にしている私は「太る」ということに敏感。
自分の中では、「非常事態」として捉えており、先日の誕生日に誓ったのは「絶対に痩せる」
誕生日は新月だったから、本来月の影響としては「こえていく」流れでダイエットにふさわしくないけど、ふさわしい満月は先過ぎて待つことができない。
そこでは私は月の満ち欠けの影響を精神力で超えてやろうと新月に誓った。
しかしながら、私に痩せた方が良いと思う人はおそらく少ない。
ダイエットすると聞いて、「なんで??」と思う人の方が多いと思う。
でも私には非常事態。
なぜなら、普段はここになかった「ぶにょぶにょ」」がある。
いつもはなかったところにお肉が乗っている。
今まではスッと履いていたパンツがギュギュギュっと力が必要になっている。
こんな現実を体験している私は久しぶりにお目にかかった先生の褒め言葉も
「山下さん、えらい太ってどうしたん?歳をとると太るもんな」という指摘に聞こえる。
話は本題に戻って、
こんな風に、普段その人が考えていることが外界からの刺激で引き出されるので、
「この考えがベースにあるからこんな反応になるんだな」とうなずける。
同じ課題に対して、「できない」と思っている人は、まずは「できない理由」をあげてくる。
またそこからも2つにわかれる。
「できないからなんとかしたい!」と頑張ろうとする人と、「できないからいいや」と完結する人に分かれる。
「わからない」「できない」という人をなんとか「わかった」「できた」という状態にする方法はないものかと考える私に、同業の友達が言う。
「そんなの言い訳百曼陀羅ならべてやりたない理由探しているだけやろ。ほっといたらいいねん。」
う、、、同業なのにこの考え方の違い。。。
これもまた普段考えていることでの反応の違い。
何を考えてもいいんだけど、その人の「ゴール」に近づく考え方をしてほしいなと思うばかり。
それにしても、私の親しい友達は総じて口が悪い。「言い訳百曼陀羅ならべて」って言葉初めて聞いた。類は友を呼ぶなんだろうな。反省。